ふくべ細工について

栃木県のかんぴょうは、全国の生産量の九〇%を占めているが、このふくべ細工は種を取り除いた夕
顔の外皮(ふくべ)を乾燥させ、加工を加えたもの。十世紀のころ、藤原秀郷の鬼退治にちなんで宇都宮
地方で魔除けの面がつ〈られるようになったが、かんぴょうを素材とした瓢面は江戸時代に夕顔が栽培

されるようになってからである。明治から昭和のはじ
めにかけては、ふくべの形を生かした炭入れ、花器、
小物入れ、魔除け面など実用的に使われていた。

現在、宇都宮市中心に約十企業が製作しているが、
最近ではぶくべ一刀彫という新しいふくべ細工が注
目を集めている。

 

 

 

 

 

ふくべ細工の作り方


 「ふくべ細工」は干瓢(夕顔の果実)の外皮(ふくべ)を乾燥きせ、種子を取り除き、
加工をしたものである. 

              
1、「ふくべ」専用の干瓢(夕顔の果実)を育てる.
 1本の苗から3〜4個だけ残して摘果し、皮の厚いふくべ専用の干瓢を3〜4個育て
 る.1本の夕顛からたくさん実をとると皮が薄くなり、乾燥するときに割れてしまうの
 で、よい「ふくべ」ができない.   
 よい「ふくべ」を作るには、ふくべ専用のよい干瓢を作ることが大切である.そのた
 めには、1本の苗からとる数を少なくするとともに」畑の土質、肥料の種類や与え方な
 ども注意しなければならない.また、種子も大玉用、中玉用、小玉用と別れているので
 用途に応じて育てる必要がある.

2、干瓢を乾燥する. 
 天気がよいときに、干瓢のつるのついている方を下にして天日に干し、自然乾燥させ
 る.このとき干瓢に小さな穴を開けておき、内部の乾燥を助ける.ただし、入れ物を作
 るのかお面を作るのか、用途を考えて開ける場所を決める。特につるの部分は肉が厚く
 乾燥しにくいので注意する。.
 竹を組んで、その上に干瓢を乗せ乾燥させるとうまくいく.干瓢を腐らせないために
 は、まめに動かすことが大切である.外皮に厚みがないとこの自然乾燥のときに割れて
 しまう.
 こうして9月から来年の1月頃まで約4か月間ほど丁寧に乾燥させる.

3、細工をする.
(1)入れ物にするかそれともお面を作るやか用途に応じてふくべ(干瓢の外皮)を切断
  する.
(2)、種を取り除き中(内側)をきれいにする。
(3)、細工をし表面を磨いて形を整える。
(4)、絵を描き彩色をする.最後にニスを塗って完成する。


 昔はどこの干瓢農家でも種取り用の干瓢(ふくべ)を作っていたが、今ではよい種が買
 えるのでほとんどつくらなくなってしまった.商品にする「ふくべ」の材料はすべて特別
 注文される.
 自然のものを相手にするのは大変なことである.まずは外皮の厚いよい干瓢(夕顛の果
 実)を得ること、そして約4か月の聞手閑暇を惜しまず丁寧に自然乾燥させることが大切
 である.

       情報提供:「ふくべ堂」 028−634-7583